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『石灰岩500グラムの存在する半径3メートルの空間において大気中の統合魔力量を求めよ』
「…………」
ざわざわと騒がしくなり始めた教室の中、ヒワタリは額を机にくっつけたまま、地を揺らす程の溜め息をついた
「ヒーワタリっ、テストどうだったよー…って、聞くまでもないか」
目だけで隣へと移動した気配を捉える
予想通りのニヤニヤ笑いが目に飛び込んできて、「嫌な物見た」と、ヒワタリは再び机へ顔をよせた
「待て待て待て、そりゃあ無いでしょヒワタリちゃん!もっとこう…『大変だった!』とか『おう、お前はどうだったんだよ~』とか、親友に何か有るでしょ~?」
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