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その神はまだ暴走を止めない。
弟を失い、一人になって。
欝をも超えた精神不安定になって。
心は開かず、その苦しみを行動で表現して。
神だけど、子供で。
「子供より手間かかるな?神様ってのはよ…」
神の方に放たれた鉄砲の弾とともに現れたのは、
「マスター!?」
「な、KK!?」
神の従者は、放たれた鉄砲の弾の行方と神を見、
水色髪の侍は鉄砲の持ち主を見た。
その目に映るは掃除屋のスナイパー。
放たれた弾は神の頬を掠め、そこからは血がたらりと垂れた。
「KKさん!?マスターを殺す気ですか!?」
それを見てから掃除屋を見た神の影が、大声で怒鳴りつける。
自分は従者、マスターを殺されたんじゃ、たまらない。
「殺す気で行かなきゃこっちが殺されるだろうが!あっちは神だ、多少のことじゃ死なねぇ…
足一本もいででも止めなきゃなんねぇのはいっつも神と一緒にいるアンタが一番理解してるハズ…そうだろ?」
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