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驚いて胸元を見ると、ブラがはっきりと透け、イチゴ柄まで見えていた。慌てて鞄で胸元を隠す。
「言っておくが、頼まれても女子高生に手を出すつもりはない。ガキは大嫌いだ」
「ひどっ……」
確かにこのまま歩くのは恥ずかし過ぎるし、あの股間モミモミがまだついてきている可能性もある。
モミモミ……
「ひっ――……。あの、家まで……送ってください」
「……」
イケメンが鍵をセンサーにあてると、マンションの大きな自動ドアがスッと開いた。
中には、また自動ドアがあり同じ動作を繰り返して中に入ると、今度は吹き抜けのあるエントランスホール。
カウンターにはホテルのように管理の人がいて会釈していた。
(すごい高級マンション……)
エレベーターに乗り3階で下りて絨毯の敷かれた廊下を進むとイケメンは「御堂」の標札があるポーチへ入った。
玄関を開くと間接照明が自動で輝く。
「ここで待ってて。今、タオル持って来る」
「はい……」
白い大理石の広い玄関。
にもかかわらず、玄関には男物の靴だけが並び、下駄箱の上には「御堂真様」と書かれたいくつかの郵便物が無造作に置かれていた。
(御堂……おどう……?。なんだかありがたい名前だなぁ。それにこんな広い部屋に一人で住んでるなんて贅沢っっ)
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