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あれから…
翼はジェットセッターで海外を飛び回りながら、時間を割いては俺に会いに来てくれる日々だ。
俺は皆に惜しまれつつホストを引退して、翼の勧めるモデルエージェンシーに所属して、地道にモデル活動をしてる。
会う度に、英会話を教えてくれるのもあの頃そのまんまだ。
†††
「早く覚えないと次のコレクションのオーディション間に合わないよ~!!!」
「はいはい!!!」
「海外のブランドからも注目集めてるんだからね~!!!」
「マージー???!」
「マジ。はい、早くやって。」
俺はやりながら、翼の腰に手を回す。
下心丸出しの手をピシャリと叩いてから、翼は笑う。
「此処まで覚えたら…ね?」
「マージー???」
「マジ。」
†††
来週、俺の23歳の誕生日に入籍する。
週刊誌やテレビでは世界的スパモと元アイドルホストの交際が大ニュースになったが、そんなのは俺達にとっては、対した問題じゃない。
大事なのは二人が愛し合ってて、幸せでいる事だけ。
†††
二人は何時も傍にいる。
距離や時差が離れていても。
心は何時も傍にいるんだ。
俺達は何時でも二人で一つだ。
これまでも、そして…これからも。
†HAPPY HAPPY END†
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