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そう言われると俺も少々意識してしまう。
「確かに…」
「告白…じゃないよね???こんなオトコ女みたいなのに…」
「オトコ女」。
俺はカチンとくる。
「何言ってんだよ!!!翼は充分女らしいじゃん???もっと自分に自信持てよ!!!」
俺は翼のあまりの不甲斐なさに思わずキレた。
「俺から見た翼は充分過ぎる位、女の子らしいよ???」
「…知念君て…スーパーポジティブなんだね…」
「当たり前じゃん!!!俺なんか女の子みてーとか言われたらマジ切れしてたし、見えない様に努力もしたよ。翼は???何かしたの???」
「…スカート履いたら「オカマみたい」って笑われた…」
不意に翼の瞳から涙が落ちる。
俺は、そんな言葉に、どうしていいのか解らなくなって、黙り込む。
「…スカートから見える…翼の長い足は綺麗だよ。」
思わずそう言うのが精一杯で。
「何それ?…スケベ!!!」
翼は泣きながら、少し笑った。
俺は翼の肩を抱き寄せ、俺よか高さの低い頭をクリクリと撫でた。
「…何時もこの手で女の子落としてるんでしょ?」
「るっせー。人の事タラシみたく言うな。俺は意外と地味なんだぞ???」
「…信じらんない!!!」
「信じろ!!!馬鹿。」
翼はクスッと笑いながら、細長い綺麗な指で涙をそっと拭った。
身体は俺に預けたまんまだ。
翼の身体の感触は意外に心地良い。
見た目は折れそうに細くて華奢なのに、触れる感触は意外に女の子らしいのだ…
そのギャップに少しだけ…やらしい気持ちになったのは、ここだけの話だ。
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