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「にしても妙な着物着てんな。何処のもんだ?」
いやいや、何処のもんってここが何処だかを知りたいです。はい。
右目に眼帯、腰に六刀もある男。
知っているような……いや、やはり知らない。
一度見たら忘れることはないだろう。こんなに印象的な人なのだから。
「何処の者でもないと思いますけど……というかここは何処なんでしょうね?」
「さぁな」
なんと!!
即答で返って来た答えは知らないって?
「どういうことでしょう?」
「なんせ辺りは暗いからな。迷った」
ま、迷った?!
余り信じたくはないですが…まぁ一様似たもの同士ということで…;
「ま、それなら朝まで動かないほうがいいかもしれないですね」
「そうだな。にしても突然気配がしたが、お前忍か?」
いきなり警戒されたような気がするのは気のせいですか?
辺りは暗いが、なんせこの距離。
暗闇に慣れた目ならば相手の表情くらいなんとなく見える。
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