第壱章

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「変なやつ。よし、決めた。お前、俺の城来い」 「はっ?!」 「もっといろいろ話しがしたいからな。ここじゃ、話せるもんも話せねぇだろ?」 まぁ、それもそうか。 この戦場後のような臭い。 嫌いじゃないが好きじゃない。 「いいですよ、自分もまだ貴方とは話しがしてみたい」 なぜ彼が歴史の有名な人物名を名乗っているのか。 疑問は尽きることなく溢れ出る。 自分は知りたいことは追求するほうだ。 この男とて例外ではない。 「ならもう夜も遅いですし、寝ません?」 「OK、それもそうだな。明日になったら小十郎も来てるかもしれねぇ」 不意に政宗は自分の肩を抱いて自らの方へと寄せた。 「なんですか?」 「ん?一緒に寝るんだろ?」 「誰もそんなこと言ってませんよ」 「お前が誘って来たんだろうが」 「いーえ!!……1gも誘った覚えはありません、離してください」  
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