乙女革命編

8/19
前へ
/60ページ
次へ
琉「さてさて、波夏君に質問。」 波「なぁーに?」 琉「小雪ちゃんから中学時代、兄妹仲があまり良くなかったと聞いてますが…どして?」 波「ふむ。いい質問だね。」 琉「あまり会話のない兄妹だったみたいだけど、友達には結構色々話してたんだよね?」 波「うん。」 琉「なんで?」 波「それはだね、三年前って俺らいくつ?」 琉「三年前…17、14?」 波「そう。俺受験生だったわけ。しかも医大志望だったから妹も気になるけど自分のことの方が大事だったんだよね。」 琉「ふむふむ。でもあれ?17ってまだ高2だよね。」 波「うん、でも高校も一応皇ノ宮だったんだけど、医学部はハードル高くてね。それで受験しなくちゃいけなくてさぁ。」 琉「あれ?皇ノ宮ってエスカレーターじゃないの?」 波「そだよ。」 琉「じゃぁ受験する必要なくない?」 波「それが、法学部と医学部は別。校内受験が必要だったわけだ。」 琉「なるほど。」 波「しかも医学部はかなりの難関で、ぎりぎりで合格、あの時は冷や汗かいたな。」 琉「ふむ、でもそのわりには今現在成績はいいみたいだけど?」 波「校内受験組の合格点が外部受験者より高かったらしくて、まぁ個人的に必死に勉強したってのもあるけど。」 ほぉ。 琉「それが不仲と言われていた原因。」 波「そゆこと。だからかげながら応援はしてたんだよ!!!」 琉「へぇ、ただのシスコンじゃなかったんですね。」 波「人聞き悪いこといわないで!!妹が嫌いな兄なんている?」 …いると思いますよ。 でも言わない。 琉「そうだったんですね。納得納得。所で波夏君は将来何医になりたいの?」 波「ん?救命救急医」 何故!? 琉「あー…随分とハードで…。」 波「しかもただの救急医じゃない!俺はフライトドクター志望だ!!」 これはー…何かに影響されてるな。 琉「へぇー…大きいですね。頑張ってください。」
/60ページ

最初のコメントを投稿しよう!

88人が本棚に入れています
本棚に追加