第4章

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…え? 樹くんが、遼? 「こうすれば、信じてもらえますか?」 樹くんは、眼鏡を外して、眼球に指を…。 一瞬、本当に眼球を取り出す気なのかと思った。 でも、出てきたのは眼球ではなく、茶色のカラコンだった。 そして、髪を整えると…。 そこにいたのは、確かに遼だった。 ちょっと待てよ…。 頭が混乱して、訳がわからない。 樹くんが遼? 遼が樹くん? 頭がグルグルしてきて、意識が遠くなった。 「巴?」 そう言われた気がするけど、何だか声が遠く聞こえる。 そのうち、視界が真っ暗になった。
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