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夕食を終えて夕涼みをしていた頃、松田くんが来た。
ちょうど暇になった時で、まるで私をずっと観察してたんじゃないかって程。
母に喉が渇いたから自販機に買いに行ってくる、と嘘をつき、家を出た。
「嘘つくとかやるじゃん」
首を振ればクスクスと笑ってくれて、なんだか可笑しくて私も微笑んだ。
「んじゃ、ちょっとついてきて貰っても良いか?」
頷いて、いつものように松田くんと手を繋ぐ。
何処に行くかはいつも言わない。
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