―か―

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ずっと考えながら祖母の家へと来た道を戻る。 不意に手を捕まれた。 「…っ…松田…くん…!」 思わず涙が出そうになる。 見納めなんだ。 もう…会えないんだ。 最後に涙は嫌だから我慢。 都会に戻る事を告げようとすると、松田くんが先に口を開いた。 「なぁ六花、俺の願いを叶えられるか?」 「へ…?」 神様の願いを?私が? 「お前を…俺の物にしたい…こんな村なんて捨てても良い。お前と一緒にいたい」 え…それって…まさか 「六花、好きだ。付き合って欲しい」
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