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嬉しかった。
とても嬉しかった。
両思いだったなんて…!
でも、私は…松田くんが神様だと、この村の護り神だと何故かわかる。だから
「ごめんなさい…ずっと一緒は…この村は私のおばあちゃんの大切な場所だから…」
両思い。だけど、だからこそのお断り。
ごめんなさい、松田くん。ごめんなさい。
「そう…か…。じゃあ俺が神様じゃなかったら?」
「その時は多分、出会ってないよ」
正直に気持ちを告げる。
そして
「好き。好きだよ。だからきっと、また会えるから」
そう微笑んで、私は家へと駆けていく。
止まらない涙は、無理矢理拭った。
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