ep2

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やっとの事でありつけた飯。 高いものを使ってるせいか、それとも、一晩メシ抜きが原因なのか、トーストに苺ジャムを落としたヨーグルトだけでもかなりおいしかった。 贅沢いうなら、もう少し量が欲しかったが、飯にありつけただけでも良しとしよう。 ただ気になるのは、さっきから無言でいらっしゃる金髪縦ロールで、なんだか、近付くなオーラをビンビン出していた… ……取りあえず、めっさ怖いので止めて貰えないのでしょうか…? とは、とてもじゃないが言える気がしない。 つか、雇主だし、触らぬ神になんたらかんたら… ここはスルーすべき所だろうと適切に判断。うん、俺、偉い。 そんな下らない事を考えてると、 「ちょっと、そこの貴方、主人に挨拶なしとは、どういう了見ですの!?」 …主人て…… まぁ、そうなんだけどさ、普通そんなことで怒るか? まぁ、存在自体が普通の範疇(はんちゅう)の域を超えてる天然記念物なお嬢様は、どうだか知らないけどな。 そんなことを考えながら、適当に挨拶してやる、すると、 「あぁ~……、なってませんわ!! フットマンならフットマンらしく、腰から90°に曲げて、こうで! こうで! こうするのが普通じゃなくて!?」 と、急に全力で挨拶の指導をしてきた。 いきなり過ぎるもんで、若干引いてしまう…… すると、急に体を起こし…… 「貴方がやらないと意味無いでしょうが!!」 と、理不尽な右ストレートによって、あえなくダウン…… コイツにボディーガードなんか要らないと思ったのは、俺だけだろうか……?
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