人?…いいえ、魔族です。

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「あ、よかった…生きてました。」 目の前には見た目、十一歳くらいの巫女装束をした可愛らしい女の子だった。 「????」 刹那は自分が浮かんでいること、さっきの森はどこに行ったのか、そして…なぜ目の前の人達は跪いているのか…軽くパニックを起こしていた。 「巫女殿。陛下はあちら側から急に呼び出されたのですから少なからず警戒しているのでしょう。」 少女に話しかけた人は軍服を着た二十代くらいの男性だった。 するといきなり男の隣にいた女が立ち上がった。 「ちょっと待ってよ…。私は認めないからね!!私たちの国の王が……こんなひ弱そうな少女なんて!!」 刹那を指さしながら叫ぶ女は切れ長な目も長い髪も赤い十六歳位の姿をしていた。 「口をお慎み下さい。姫様。仮にもこれから王になられる方ですよ。」 「カイはこんな小さな子が一国を背負えると思ってるの!?」 「姫様も十分小さいでしょうに…。」 「うるさい!!」 少々、話がズレてきて前にいる巫女さんが呆れている。 「ハァ…。話が進まないです…。」
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