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白影の姿をみていたら、鼓動が聞こえた。
まるで…何かに共鳴するように。
ドクン…。
「貴様ぁ、よくも先輩を!」
軍人の一人が白影…いや、俺に向かってきた。
そんなのをお構い無しに俺の鼓動はどんどん早くなっていく。
ドクン…ドクン…。
「死ね!」
…熱い!
ドクン、ドクン、ドクン。
「ぁあああ!」
鼓動の早さが最高潮になった時に俺を中心に黒い風が吹き荒れた。
風は、強く白影以外の人間…軍人達は吹き飛んでいく。
黒い風は、俺の意思に関係なく俺の右手に集まってきた。
「貴様の剣は…なんだ?」
震える指で軍人が指した先には、禍々しさを感じる漆黒の剣が現れた。
白影の剣とは全く正反対の武器だ。
『オハヨウ、ノワーズ。』
力が…みなぎる!
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