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「な…んだ、この濃度の魔力は。
鬼神クラスじゃないか…クソ!」
軍人の男は、俺に炎の球を放った。
魔術…。
話には聞いているけど、俺は使い方が分からない。
『ナラ…力ヲ貸シテヤルヨ。』
“コルヴィーノ アッピッコ”
そんな声が聞こえたと思ったら、黒い氷壁が出てきた。
氷壁は、炎の球を遮って俺を守ってくれた。
威力が高そうなあの攻撃を受け止めても氷壁には傷一つ入っていない。
『“力”ハ、コウヤッテ…使ウンダ。』
“ネルーメ”
俺の左手が勝手に動いたと思ったら、左手に黒い風が集まり一つの黒い球になった。
力が溜まったのか、風がおさまると軍人に向かって黒い球は飛んでいく。
「う…うぁあああ!」
黒い球は、軍人達を巻き込んで爆発を起こした。
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