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「なんだよ…これ?」
爆発が起きた所には、大きなクレーターができていた。
軍人達は、全員ボロボロになって倒れていたが辛うじて息がある感じだった。
「流石…ですね、ノアーズ。」
白影の男は、褒めるように手を叩いて俺に近づいてきた。
「何故、俺の名前を?」
「僕は、貴方をお迎えに来ました。
今の君は、聞きたい事がたくさんあるでしょうが…ここじゃ、冷えるでしょう。
僕達の家にご案内します。
暖かい家で、暖かい飲み物でも飲みながらお話しましょう。」
白影は、俺に手を差し伸べた。
悪意も感じない…、純粋な優しさが込められた言葉遣いだった。
俺は、白影の手を握ろうとした。
すると、白影は巨大な氷に吹き飛ばされた。
「濃度の高い魔力を感じるとお前か、白影。
最近…大人しいと思ってたが、手駒を増やしていたとはな。」
氷を飛ばした方向には、顔に大きな傷がついた白髪の軍人がいた。
辺りが、暗いせいか表情がよく見えない。
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