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ーNo SIDEー
†エルトリア 東区†
森にある木々のように、立ち並ぶビル達。
そこに少し黒めの茶髪の子供がいた。
短髪の髪型に青い瞳をしていて、年は…12歳位。
この国では、珍しい孤児のホームレスだ。
ボロボロの服にボサボサの髪、泥まみれの肌と典型的なホームレスだ。
「さて…、今日は何処に移動しようかな。」
彼は、場所を転々と移動している。
寝床を移動させる理由は…治安が悪いからだ。
ゴロツキよりも質が悪い人間が町にいる。
…軍人だ。
今日も聞こえる、軍人の声が…。
「おい、貴様…何処を見ていた?
俺様にぶつかるとは、いい度胸だな。」
軍人は警備の為、住宅街を巡回している。
嫌な事だ、人々を守る為に巡回している軍人が人々を苦しめているのだから。
「す…すいません。」
「すいませんじゃねーよ!」
今日は、一段と軍人の気が荒い。
どうしたのだろう?
それを勘づいたのか、茶髪の子供はそれを見ていた。
「…今日は、どうしたんだ?
いつもより荒れてるな。」
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