運命の時
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「恋人だ」 はっきり言った。 「…そっか。失恋しちゃった」 ポツリと結衣が言った。 「ごめんな」 前なら結衣と付き合ってただろう。 でも、頭の中は清人でいっぱいで。 清人…どうなったんだ…。 何があったんだ…。 上の空で歩いてたら、うちに着いた。 「じゃあね、雅也」 「ごめんな。また、埋め合わせするよ」 「いいよ。彼女と幸せにね」 そう言って帰った結衣を見送って、家に入った。
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