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顔を埋められてるせいで艶やか髪と共にほのかに甘いにおいが漂ってくる。
美しいより可愛いが似合う我が妹は、兄から見ても、一人の男として見ても異性としての輝きを強く放っている魅力的な女の子だ。
「おい、愛花……起きろ!」
呼び掛けてみたが、全然反応がないようだ。
しょうがないから肩を揺らして愛花を起こす。
すると、愛花はいかにも眠気を全身で表現していてポカーンと眼と口を半開きにした状態で起きた。
「ん………にーさん、にーさんだー!……えへへ」
寝惚けているのか、愛花はいつもとは違う甘ったるい声を発して、俺の胸で頬擦りを始めた。
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