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「どうしてあなたがこんな所にいるのかしら?」
俺が心の中で思っていることをそのままあいつが代弁してくれた。
「こいつのことがどうも気にかかってな、ちょっと心配だったから見に来たってところだ…だけどまさかこんな修羅場になってるとは思わなかったよ」
俺だってこんな修羅場になるなんて微塵も思ってなかったわ。
てかここにこんな妖怪いるなんて聞いてねぇぞ。
一言伝えておいてくれたっていいじゃないか…(泣)
「いや~それにしても、お前もなかなか凄い状態だな、あの幽香にやられたのか?」
いや…これは……
探していた友達にやられました
なんて言いづらい…
もともと重傷で上手く喋れる状態じゃなかったが、流石に言葉に詰まった。
それと、今目の前にいるドSで超怖い妖怪は幽香と言う名前らしい。
名前だけなら可愛らしいんだけどな~(汗)
「ま、その怪我だし、言いづらかったら話さなくていいぞ、後で聞けばいいしな…それに今はこいつを始末しなきゃいけないし」
そう言うと妹紅は幽香を睨みつけた。
相手も同じようにこちらを睨みつけている。
「ふふ、聞き間違えたかしら?私を始末するって聞こえたんだけど…冗談でも笑えない話ね」
この二人の空気…ヤバすぎる
まさに一触即発って感じだ。
「ああ、それは聞き間違いだ、完膚なきまでにボコボコにしてやるって言ったんだよ」
「チッ、どうやら痛めつけるだけじゃ足りないみたいね(怒)」
ちょっと待て、隙をみて逃げ出すとかすればいいのになんでわざわざ相手挑発してんのこの人!!!!
「それじゃいくぞ!」
時効『月のいはかさの呪い』
「はぁ、あんまり弾幕戦は好きじゃないんだけどね」
こうして妹紅と幽香との戦いの火蓋は切って落とされた。
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