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虚人『ウー』!!!
花符『幻想郷の開花』!!!
のどかなひまわり畑に不似合いな大量の弾幕が行き交う
両者とも一歩も引かない戦い
戦況は互角、どちらとも攻撃を止めることなく撃ち合っている。
毎回技を繰り出す度に出すカードに軽く疑問を抱きつつ、俺はこの戦いを見て思ったことがある。
妹紅はやっぱりすごい奴だ…
一見あの幽香って妖怪に苦戦しているように見えるが、妹紅は俺めがけて飛んでくる流れ弾を全て打ち落としているのだ。
自分へ来る弾の回避
相手への攻撃
そして俺の保護
まさに走・攻・守の三つを駆使して相手と戦い、自分の戦闘力の強さを物語っている…
しかし、やはり俺への保護がネックになっているらしく、動きがぎこちない。苦戦してしまうのも無理はない。
畜生、また俺のせいで迷惑かけてるのかよ!
無力な自分を本当に憎んだ。
せめて体が動いてこの隙に逃げ出すことができれば少しは妹紅を楽にさせてやることができるのに!!!
そして、そんなことを考えているうちに戦いは終焉を迎える。
「これじゃ埒があかないわね」
「お前がさっさとやられてくれればすぐに終わるんだがな(汗)」
「ふふ、それは私のセリフよ♪本当、"不死身"相手だと疲れるわ
何回でも嬲れるって言うのは凄くありがたいんだけどね」
いちいち言うことがドSなんだよな…(汗)
ん、それより今あいつなんて言った?
確かに妹紅が不死身って…
はは、そんな馬鹿な(笑)
と思った刹那、妹紅が軽く被弾した右肩の傷がみるみるうちに癒えていくのが見えた。
嘘………だろ……………
…流石幻想郷、なんでもありなんだな。
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