夜三夜

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昨日… 触れてはいけない、空間の片鱗に触れた… フスマを開けると… …が、ある… でも、今朝見たら… 何もなかった… あれは、私の幻覚だったのか… まあ、いいや… 夏休みの宿題をやろう… 夏休みに入って、遊んでばかりいたから、まだ、たくさんある… と、… 机に向かって勉強を始めると… 来たっ! いるっ! 私の真後ろにっ! 怖いっ 振り向けないっ! 私は金縛りにあう… 金縛りをといたのは… 水だった 水? なんで、水が?! 私の頭に、一滴… また、一滴… 落ちてくる… 水は、オデコを伝い、頬を伝い、机の上に落ちる… びちゃっ?! えっ! これはっ?! うかつだった… 上から来た! 私の頭を伝って… 滴り落ちる… ノートを広げた机には… 赤いモヨウが… どんどん、広がってゆく… 天井を見上げると… やはり、いた… ある… 昨日とは別の… 部分が… 足首がある… そこから… グラスの中を満たした、ワインを注ぐように… 私の頭上に… 滴り落ちている…
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