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「次は~京都~京都」
電車のアナウンスが響く…
僕は耳を疑った。嘘だろ?ドッキリなのか?それともなにか…本当に京都なのか?
僕は急いで窓の外を見た。
あぁ、本当だ。…東京ではない。何故…。
「びっくりして声もでないみたいね。」
今度の表情は無表情だった。僕の言葉で女の子は無表情をつくったのかもしれない。
「なんのトリックだ」
そう…トリックだこれは。僕は彼女のなんとも巧妙なトリックに引っかかっている。
「トリックではないわ。ここは私の世界だからよ?」
今度は笑った表情。なんだかあっているんだかあってないんだか…。
「あぁ…自分中心なんだ」
なんだか呆れてきた。馬鹿に構ってはられない。
「ふーん。まだ信じてないんだ…案外固い人ね」
女の子は何かを考えているのがわかった。表情は無表情だが。
「わかった。ついて来て」
女の子に引っ張られ京都に一緒に降りてしまった。
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