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「僕学校に行かなきゃいけないんだけど!」
僕は怒った。今まで無遅刻無欠席だったのに。
「大丈夫。貴方はちゃんと学校に来ているということになってるわ」
女の子は笑いながら言った
京都の空気…。東京とは違う、なんだか品のある空気
「どう?私の京都は」
女の子はなんだか誇らしげな表情を見せた…あっている
「君の京都じゃないよ」
僕はさらっと交わした。
「ふーん。じゃあ切符なんて要らないよね?」
女の子はポケットから切符を出し見せびらかす
「切符?」
僕は自分の切符を確認する。そこには東京までの切符しかない。
「これなかったらどうやって駅からでるんでしょうね」
女の子はまた無表情になった。本当意味の分からない表情。
「あ…え…切符…ください」
ないと駅からでれもしないし東京に帰るお金もない。その女の子の言うことを聞くしかなかった。
「よろしい」
女の子は素直に切符を差し出す。
「…ありがとう」
「その変わり、私について来るのよ」
女の子はまたも無表情だった
僕達はその切符を使い改札を出た。京都タワーが見える…。やはり京都に来てしまったのだ。
もしかして本当に神なのか?
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