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神?まさか。神ならなんでもできるだろ…。
「ふふ…この『世界』では
私が神だからよ。貴方の世界ではないからなんでもできないの。」
陽子は淡々と話した。
「世界は…沢山あるのか?」
僕は話にのってみた。なんてファンタジーな世界…。楽しんでしまおうと…まあ信じないが
「えぇ。だけれど今いるこの世界が基盤、つまりこの基盤を動かしているのが私。私が真の神とやらね。」
陽子は楽しそうだった
「では僕はなんなんだ?」
「神の使いの天使…に近いかしらね。」
「なら天使と言えよ」
彰は呆れて言った
「でも天使でもないわ」
陽子は少し困った顔をした。
「なんなんだよ」
彰はため息をついた。
「じゃあいい?よく聞いて。私は世界の基盤であり神。私はこの世界で時間を戻すことと、感情を変える以外の全てのことをできる。」
「で?」
「神=私はこの世界以外に世界を7つ持っている。でも流石に世界の7つ全てを操るのは大変だ」
「…だから」
「だから私はこの世界でこの7つの世界の1つを渡す人=神の使いになるべき人を探している」
「それで?」
「神に邪魔な物…それは感情と欲だ。君にはそれがほとんどない…神に等しい人間。君に力を貸してほしい。」
陽子は真剣な眼差しだった
「僕に神は務まらないよ」
僕は考えた。僕に神は務まらない。世界を一つもつだと?そんな責任が重そうなこと…できない。陽子の話を信じている訳ではないが、信じられない訳でもない。
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