14人が本棚に入れています
本棚に追加
「…とにかく、ヤクザみたいな奴が先公になっている時点で、すでに間違っているだろうが…。よし!一丁、この俺が奴と話し合ってやる。」
「沢木さん、お願いします!」
「お前が新しく入ってきた先公か?」
「そうだ!お前が沢木という生徒なのか?」
「…もし、そうだと俺が言ったらお前はどうするつもりなんだ?」
「さあな…。それにしても、普通は俺の顔を見るだけで逃げていくのに、お前だけは違うみたいだな。…気にいったぞ!」
「俺はお前みたいな奴が一番気にいらないんだ!放課後に絞めてやるつもりだったが、気が変わった。今すぐ裏庭に来い!」
「生徒から命令されるのも初めての経験だな…。わかった!俺も今すぐに裏庭に行くことにする!」
「…おいっ!どちらが勝つか賭けてみないか!」
『賛成!』
そして、慌ただしく、山口と沢木が出て行った後の教室では、残された生徒たちが、どちらが喧嘩に勝つかという賭けで盛り上がることになってしまったのであった。
最初のコメントを投稿しよう!