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「ほら起きろど腐れ吸血鬼がおらぁ!!」
少女の怒鳴り声と共に、青い髪の吸血鬼はベッドから転がり落ちた。
「痛い! リンちゃん…起こし方が…」
「だったらとっとと起きやがれ」
頭を抑えながら起き上がった吸血鬼、本来ならば人に恐れられコウモリを従える身だが、
「レンくーん。ごっはんー」
「はぁ?」
「………いえ…」
付き従えるはずのコウモリよりも身分が低かった。
「ああ、私がちゃんと用意しましたよ。」
起こしたほうのコウモリに言われ、吸血鬼の顔が輝いた。
「はい、ニンニクチャーハン」
固まる吸血鬼の後ろで、男のコウモリが爆笑していた。
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