さあ跪くがいい!

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「いないかなー…警察には会いたくないなー…また職質されたらどうしよう…」 そんなことをぶつぶつ言いながら歩いていると、 「あ、女性発見!」 一人で歩く女性を見つけた。 たまに傾き壁にぶつかり車道に飛び出す女性だが、吸血鬼はあまり気にせず女性に近付いていった。 「そこの人ー。ちょっとお茶しなーい?」 軽く声をかけると、女性が振り返った。酔っぱらっているのか、顔が赤い。 「……私に…」 女性は、姿勢を低くして吸血鬼の懐に潜る。吸血鬼が視線を向けるのと同時に、拳が突き上げられた。 「話しかけんなあぁぁぁああ!!」 アッパーをくらった吸血鬼は、綺麗な流線形を描いて飛んでいった。 「こっちゃ城抜け出して飲んでんだから…さあ次の店行こー!」 女性は、またフラフラと歩いていった。
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