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時計ウサギ
「うわぁ~
急がなきゃ急がなきゃ~」
アリス
「まて~
…って
あのさ、耶子ちゃん」
ん?
なに?たいにぃ
アリス
「オレ、憂君追っかけて…その後どうすればいいんだ?」
いや
追っかけるんだよ
アリス
「いや
その後は…」
追っかけるんだよ
ひたすら
アリス
「何の目的をもってだよ」
目的?
アリス
「そう、目的」
そんなモノ無いよ?
アリス
「はぁ?」
だってアリスだよ?
アリスは好奇心が旺盛なんだよ?
そりゃ、しゃべるウサギがいたら追っかけるじゃん
アリス
「意味がよくわからないんだが…」
まって!
もしかして
たいにぃアリス観たこと無いの!?
アリス
「無い」
うわぁ…
この世の中にアリスを知らない人間が居たなんて…
アリス
「いや、普通に居るだろ」
居ないよ!!
もし居たとしてもそれは戦前産まれの老人かまだ言葉もしゃべれない赤ん坊
もしくは、よっぽどの田舎育ちの人間くらいだよ!!
アリス
「そんなに!?」
そうだって!!
うわぁ…たいにぃ
何て言うか…ドンマイ…
アリス
「いや
ドンマイとか言うなよ」
憂
「てかさぁ
どうでも良いけど
ソロソロ話すすめようよ
オレ、もう先行っちゃうからね」
あ…。
そうだよたいにぃ!
早く時計ウサギの後追っかけて!
アリス
「うん!任せて☆
…って!!
ちっせ!!
何じゃこりゃ!?」
ドア
「あ、こんにちは
ドアです」
アリス
「うわっ
しゃべった!!」
ドア
「いや、しゃべるよ
ドアだもの」
アリス
「え~っと
その声は…先生
だよな?」
ドア
「いいえ
ドアです」
アリス
「……先生
もしかして、また
美咲に脅されてる?」
ドア
「…っ(泣
大輔、お前はそれに触れてしまうのか…
その事に、触れてしまうのか!?」
アリス
「あ
いや、何でもないです
スミマセン」
ドア
「あぁそうさ!
脅されてるさ!
さっさと話を進められるよう強引に役を通せとな!!
さもなくば、………イヤァアアア!!」
アリス
「え~っと…」
たいにぃたいにぃ
アリス
「ん?」
とりあえず、机の上のクッキーを食べてよ
そうしたら話がすすむから
アリス
「…了解」
そして、クッキーを食べるアリス
ドア
「毎回毎回さぁ
オレは何で美咲の餌食に…」
するとどうでしょう?
アリス
「うを!?
小さくなった!!」
みるみるうちに
アリスは手のひらサイズに…
と、いうことで
ドアをくぐり抜けましょう~
アリス
「よし!きた!」
ドア
「って大輔!!
オレを置いていくのか!?
まだ話の途中…ッオイ
大輔!!」
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