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俺には話が分からず口をポカーンと開けているだけだった。
って、これって俺だまされた?
「ちょっと!!一体どういう事なんだよ!!もしかして、さっきの告白は嘘だったのか!!ふざけんなよ!!」
シーーーーーーン・・・
だまされた怒りでついつい口走ってしまったが、彼らの視線になんともいたたまれない雰囲気になった。
「ええっと、あの・・・いけないですよ?こうゆう事は。ははは・・・。」
「ああ?だまされる方が悪いに決まってるだろ!つか、この俺がお前みたいなやつに告白するわけねーだろ。」
「なな!!」
「しかも。お前ホントに先輩か?小学生かと思ったぜ!」
「な!!!!」
「おい!良平!!あんまりチビ、チビ言うなよ?先輩だって気にしてるかもしれないだろ?それにチビっていうのはな、好きでチビになった訳じゃないんだぞ?チビっていうのはな、遺伝なんだ。チビはどうしようもない・・・。手遅れなんだ・・・。でも。チビはチビなりにーーー」
「だああああああ!!!うるさい!!!チビ、チビ言うな!!俺はこれから伸びるんだ!!つ~か、人の身長なんて関係ないだろ!!・・・・と・・・オモイ・・・マスケド・・・」
最後の方は声が小さくなった。
しまった!!!
つい言ってしまった・・・
むかついたからと言って不良くん達にこんな事を言ってしまったら、明日からは俺の人生は真っ暗だ・・・。奴隷人生だ・・・。
すると少し間をあけて不良くん達は爆笑している。
??
こいつらなんで笑ってるんだ?!俺には理解不能だ。
「ははは!先輩面白いね!俺たちにそんなこと言ったのは初めてだよ。しかも、言ったはいいけど、最後のほう子猫みたいにビクビクしてるし・・・。」
と、稔は目尻に少し涙をためてまだ笑っている。
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