告白

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朝------ 俺はいつも通りの時間に学校に着いた。自分の席に荷物を置いて椅子に腰かけると、クラスで一番仲のいい親友“村田直記”が話かけてきた。 「遼希、おはよ」 直記は誰にでも見せる人懐っこい笑顔で挨拶してきた。 「ああ、直記おはよう」 俺は荷物から教科書などを取り出して机の中に入れながら答えた。 「遼希~、ちょっと相談があるんだけどー」 「なんだ?また告白されたとかかぁ?」 ぶっちゃけ直記は女の子にかなりモテる。なんか知らんが、“直記親衛隊”なんてのがあるらしい。まぁ、モテる理由はなんとなく分かる。顔はもちろん良いし、スポーツもできる。ま、勉強は俺の方ができるけどなっ!(国語だけ) 「そうなんだよ、告白されちっまてさぁ。でも俺、一週間前から付き合ってた子いたじゃん?」 「あー、相川さんだっけ?」 「そー。でもさ、告白してきた子がけっこう可愛くてさ。迷ってんだよねー。」 直記はう~んと腕組している。 が、俺にはどこに悩む要素があるのか謎だ。
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