81人が本棚に入れています
本棚に追加
俺は、おそるおそる不良くんに尋ねた。
「あ、あの何か用ですか?一応言いますが、お金はないですよ?殴っても、快感は得られませんよ?」
「あは、殴ったりなんてしませんよ。えっと・・・神埼先輩っすよね?」
「あ・・・、そうだけど、俺の名前知ってるの?」
「・・・。俺、神埼先輩と廊下ですれ違った時からずっと先輩のことが頭から離れなくて・・・。それで今日------」
もしかして・・・
「ちょ、待って!今日、俺を屋上に呼んだのって・・・」
「あ、俺です!ニコッ」
お前かー!!
こんなことなら、からかわれてた方が良かった・・・(泣)
「それで、先輩。俺------」
えっ!ちょっとまて!これってあれか・・・?もしかして、俺に・・・
「俺!先輩のことが好きになりました!なので、付き合って欲しいっす!」
ぎゃーー!きたーー\(゜ロ\)(/ロ゜)/
こんなの俺が望んでいた告白じゃない!!
「え・・・、あー、えっと・・・」
オロオロする俺を不良くんがジッと見てくる。
やめてくれよ~。そんな目で見んなよ~。そもそも男同士だし、おかしいだろ!?
あれだよ。きっと罰ゲームかなんかで告白しにきたんだろ?俺は不運にもそのターゲットに選ばれたに違いない。
ここはさっさと断って逃げよう。それが最善だっ!
「あー。えっと、ごめんなさい・・・。付き合うとかはちょっと・・・」
なるべく相手を刺激しないように、断ったが------
最初のコメントを投稿しよう!