プロローグ

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大昔、人は自然と対話し、自然を操る力を持っていた。その者達の中に、力を極め、帝王と呼ばれる者達が居たが、あるとき強大な力を持つ帝王が現れ、大きな戦争を引き起こした。その戦争は、多くの人々と帝王の犠牲の上に終結を向かえたが、強大な力を持つ帝王は死ぬことはなかった。そして生き残った他の帝王も姿を消し、人々はその戦争を歴史から消し去り、いつからか人は自然との対話を忘れ、自然もまた人との対話を絶ってしまった。あれから三千年たった現代、帝王は今も人知れず生きており、強大な力を持つ帝王も、復讐のときをうかがっている。 仮面を付けた男が、不良達を伸していた。 「…お前、誰だ?」  不良の一人はまだ意識があり、仮面の男を睨む。 「…この地域に二度と踏み込むな」  そう言うと、仮面を付けた男は去ろうとした。 「このまま引き下がれるか。覚えて居ろよ!」  不良の男は仮面の男にほえる。すると仮面の男は振り返り、鋭い目で不良を睨む。 「我が名は光帝。いつでも、何人でも、どこからでもかかって来い!」   今、世界は再び帝王達の戦場になろうとしていた。
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