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「失礼しました」
校長室からウルが出てきた。
手にはレミィが持っていたのと同じ生徒手帳がある。
「(このまま授業か…一時限目は一年全員が二階の講堂でやるんだったな…)」
ウルは生徒手帳を腰にかけた。
元々、制服に器具がついているらしい。
ウルは二階の講堂へと向かった。
ガラッ。
「……」
ウルが指定された講堂に入ると、皆の注目がウルへと集まった。
「話は聞いている。適当な所に座ってくれ」
ウルが教官の言う通り空席を見つける為に講堂を見回すと、レミィがひらひらと手を振っていた。
自分の隣の席を指差し、手招きしている。
ウルはレミィに応じ、隣に座る。
「やっほ」
「ああ、つまらなそうだな?」
ウルは聞こえてくる教官の講義の内容と周りの生徒の表情を見る。
どう見ても楽しそうではない。
「まぁ、基礎中の基礎を教えられているだからね~。
補習が嫌だから真面目に受けはするけど、実技みたいに楽しく真面目にとはいかないよ」
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