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お前を守る為に強くなるよ。その日までバイバイ――。
どんなに愛してあっていても、世間は俺達を認めてはくれなかった…――。
「俺―…、引っ越すことになったんだ。もう傍には居られないんだ…ッ。(泣)」
『…そっか。もう泣くな。俺、絶対に強くなるから。そんで、お前のこと迎えに行くから。』
「うん…ッ!待ってるよ。ずっと愛してるから…。」
『俺も愛してる。…、強くなって次に会う時には、世間に認めさせるから!誰にも負けないから。』
「俺も認めてもらう為に強くなるよ。もう、絶対に泣かない。」
『よしッ!そんじゃ、その日までバイバイな?泣くなよ?笑って、バイバイって言おう。』
「その日までバイバイね。泣かないよ!笑って、バイバイって言うから。…―、せーのっ!!」
『「バイバイ。(微笑)」』
今の俺には、まだ何の力もなかった。愛しい人を守る力さえも…。だから強くなる。愛しい人を守れるように。その日までは…―。
――バイバイ――
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