契約

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契約

「では、明日香さん食事でもいかがですか?」 「そうなんですか、せっかくですから抱いてください」 「あの。僕でいいんですか?」 「はい、いまお金を頂ければ」 「ま、待ってください」  純一は、ホテルの一階のATM  で30万円を下ろして走って戻ってきた。 「よかった、いてくれましたね」 「もちろんいますよ」 「すみません、名刺を渡していなかった」 「うふふ」 走ってきた純一は額に汗をかき頭はくしゃくしゃで 明日香はそれが無性に可愛らしく思えた 二人はホテルの30階の部屋に入るとすぐに 「私、先にシャワーを浴びます」 そう言って明日香はワンピースを純一の目の前で脱ぐと 白い上下の下着姿でバスルームへ入った 純一はドキドキしながらソファアに座って 昨日別れた千枝子のことを思い出していた
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