咽び泣く躯

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死にたひ 嗚呼、死にたひ 理由等、只ぼんやりとした不安を感ぢるのみ 嗚呼、このまま安堵を感ぢる不明瞭な闇に溶けてしまいたひ 感ぢる侭、己の進む侭に焼け爛れて逝かふと思ふ 然し、己の醜ひ掌には絶望に身を委ねる希望さへ………………… 無かったのだ
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