プロローグ

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はじめまして。 いきなりだけれど、今から自己紹介させていただくことにする。 あたしの名前は空崎翔(ソラサキ ショウ)立夏(リッカ)高等学校の二年生。 ちなみに立夏高校――略して立高(リツコウ)は公立高校。 そして、あたしはそこのバレーボール部に所属している。 特技はバレーボール……ではなくて、ゲーセンによくあるエアーホッケー。 身長はすごく低い。 高二だというのに、150センチしかない。 体重は……うん。 聞かないでほしい。 まぁ、標準な体型であるとは思うけど…… そして、髪の毛は真っ黒。 それでいてすごく短い。 うちのバレー部の規則で、首元まであるかないかの長さにしている。 あとは目がものすごく悪くて、いつもコンタクトを着用していたりする。 眼鏡だと危なくて、バレーボール出来ないしね。 次は家族構成なんだけど…… うちの家族はお母さん、弟のみ。 お父さんは単身赴任していて、家族なんだけど、いまいち家族という気がしない。 母方のおばあちゃんは一人暮らしをしている。おじいちゃんは既に死んでいるらしい。 父方の方はまったく知らない。 ただ、うちの両親と仲がものすごく悪いらしい。 とまぁ、ここまでは別に知っていても、知らなくてもどうでもいい。 問題はここからだから。 あたしの弟、空崎李南(ソラサキ リナ) 男のくせに女ぽっい名前。 そして、何故か顔立ちまで女らしい。……というか、あたしにそっくり。 ――――そう、あたしと李南は双子並に顔が似ている。 ちなみに李南はあたしより1つ年下なんだけど、身長や体型はほぼ同じ。 どうやら、李南はまだ成長期が来ていないらしい。 ……あ、あたしはとっくに終わっている。 とりあえず、何が言いたいのか。 それは、あたしと李南は必ず間違われるということ。 ただ、それだけ。
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