孤高のエース 江夏 豊

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「メジャー」への挑戦。それは、見果てぬ夢…。 ミルウォーキーブリュワーズ、背番号「68」 東洋からやってきた、腹の突き出た36歳のルーキー。観客たちから好奇の目が向けられる。 しかし江夏は堂々と、メジャーリーガーたちと渡り合ってみせた。 そして日がたつに連れ、観客たちから、拍手が沸き起こるようになっていた。 メジャーの投手枠を争う最後の一人に、江夏は残った。しかし…。 ブリュワース監督、バンバーガーの答えは、 「江夏は素晴らしい投手だ。だが、あと10年早ければ…」 日本から遠く離れたミルウォーキー。 そこが、江夏の「死に場所」となった。 だが、その顔に曇りはなかった。「少年」の輝きに満ちていた。 「ええ夢、見させてもろた…。」 たった一人で、戦い続けた男…。
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