11人が本棚に入れています
本棚に追加
「メジャー」への挑戦。それは、見果てぬ夢…。
ミルウォーキーブリュワーズ、背番号「68」
東洋からやってきた、腹の突き出た36歳のルーキー。観客たちから好奇の目が向けられる。
しかし江夏は堂々と、メジャーリーガーたちと渡り合ってみせた。
そして日がたつに連れ、観客たちから、拍手が沸き起こるようになっていた。
メジャーの投手枠を争う最後の一人に、江夏は残った。しかし…。
ブリュワース監督、バンバーガーの答えは、
「江夏は素晴らしい投手だ。だが、あと10年早ければ…」
日本から遠く離れたミルウォーキー。
そこが、江夏の「死に場所」となった。
だが、その顔に曇りはなかった。「少年」の輝きに満ちていた。
「ええ夢、見させてもろた…。」
たった一人で、戦い続けた男…。
最初のコメントを投稿しよう!