プロローグ

2/2
41人が本棚に入れています
本棚に追加
/46ページ
「残念ながら、ご臨終です」 医師が穏やかな顔で眠る青年の顔に白い布をかけた。 嘘でしょ?……。 あなたはいつも嘘つきで、 私が引っ掛かる度におでこにでこピンして、バカにしたよね。 二人で学校の屋上で私の少し焦げた卵焼きを食べたよね。 口笛まだ、吹けないんだけど……。 教えてくれるんでしょ? ねぇ、答えてよ……。 まだ……。
/46ページ

最初のコメントを投稿しよう!