41人が本棚に入れています
本棚に追加
/46ページ
「残念ながら、ご臨終です」
医師が穏やかな顔で眠る青年の顔に白い布をかけた。
嘘でしょ?……。
あなたはいつも嘘つきで、
私が引っ掛かる度におでこにでこピンして、バカにしたよね。
二人で学校の屋上で私の少し焦げた卵焼きを食べたよね。
口笛まだ、吹けないんだけど……。
教えてくれるんでしょ?
ねぇ、答えてよ……。
まだ……。
最初のコメントを投稿しよう!