エピソード零「山とあふろ」

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山登りが好きなのか?と聞かれれば、どうなんだろうかとも思う。 山の中が好き?なのかもしれない。 大自然の中に入ると、凄くエネルギーをもらえる。 東京の練馬区に生まれ、豊島区の保育園に通っていた。 夏にはキャンプがあり、大自然の中で遊ぶことを体験した。 それは卒園後も参加でき、中学生になるまで参加した。 小学生になってからは、転校の連続だった。 5年生になるとき、埼玉県の農村にたどり着いた。 山を半分縦に切り、造成した土地だった。 以前の学校で酷くイジメにあい、性格はかなりひねくれてきていた。 友達もできなく、ただ自然がそこにあった。 週末は、山に川に繰り出した。 大自然が、友達だった。 落ちても落ちても、家の前の壁をよじ登った。 川で魚を穫り、山では山菜や果物を穫った。 中学を卒業する頃に、あの保育園から連絡が入った。 佐久市に、土地を買ったと。 そしてボーイスカウトと卒園生のボランティアと寄付金を募集していると。 迷わず、コツコツと貯めた一万円を送り、開拓作業に参加した。 あれから27年。 色々あって、行かなくなってから7年くらい経つか。 山小屋の保持管理を、ボランティアとして20年。 それから随分と、自然とは無縁の生活を送っていた。 昨年の夏、職場で富士山に登るという話しを聞いた時に、富士山か・・一度登ってみたいな・・と思った。 結局、昨年は行けなかったが、今年の7月についに富士山へ足を運ぶことになった。 一時のマイブームか? それでもいい。 今は、山へ! 思い立ったのだ! そんな、登山記録をここに残す。
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