昼から夜へ

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初めて夜の世界に 足を踏み入れた日 あたしはまだ学生で お金なんてたいしてなかったけど あいつに出会って ギリギリまで自分を切り詰めた 好きだなんて言葉は 冗談でも口にしなかった 焼きもちを焼いてることも 悟られないように必死だった 冷たくあしらって、あいつを怒らせるのは得意だった 焼きもちを焼いてることに 気づかれたら あいつは浮かれて 調子に乗ることは分かってる あたしも、あいつを好きだなんて認めるつもりは全くなかった 好きは好きでも、そこに恋愛感情はないから  
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