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翌日はお勉強だった。    それも学校の。    正直甘く見ていた。全くわかりゃしねぇのである。     タマキのほうはまだ小学生レベルだからなんとかなる、とか言ってたけどオレが入学する学校は最低でも人並みに勉強できないとかなりまずいらしい。      「参ったな。モモが勉強はできると思うとか言ってたから信用したのが間違いだった。こりゃ家庭教師でも雇わなきゃダメかなー。」    マサハルはなんか不吉な単語を漏らした。      「なぁー。マサハルこのマンガ続きないのかぁー?」    なぜかオレの部屋でマサハルのマンガを読むタマキ。    「ちっくしょー…オレも小学生になりてぇ……」      パシッ    「ほら、休んでる暇はないっ!!英語と数学は最低限やっておかないと確実に落ちこぼれるよ!!なにせそのへんは0からのスタートなんだから!」    どっから取り出したのか指示棒を叩きつけてくるマサハル。あ、そういえばさっきラジオのアンテナ折ってた。        くっそー。せいぜい教えてもらった事なんて漢字とか足し算引き算かけ算わり算ぐらいだしさぁ…。やっぱり学校楽しくねぇかも……                      「ほら、おにぎりと少しおかず持ってきたよ。いったん休憩にしよう。」     しばらく出ていっていたマサハルが部屋に戻ってきた。正直精神的にまいる寸前だったからこれはすごくありがたい。      「よっしゃあメシだメシー。」    はしゃぐタマキにマンガ読んでただけなのに腹は減るんだな。ケッ!とかなんとか思いながらオレもおにぎりに手をつける。     「………へぇ。すごいな。身体能力だけじゃなくて頭のほうも優れてるのかな……いや、頭空っぽのほうが勉強は身につきやすいってことかな…?」      オレが解いたワークをぱらぱらめくりながらつぶやくマサハル。      つーか何げにいまスゲー事言わなかった?       「つーか学校はじまるまで後4日だろー?そんな短期間で身につくのかよこんなん。だって他の奴らは小学生から数えたら9年かけて習う内容だろー?」      愚痴の一つも言いたくなるってもんだ。      「大丈夫だよ。学校ってのはね。先生1人に対して生徒は30人くらいいるから効率的じゃないんだ。それにサツキは数学と英語しか教えてないし。」
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