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どぐわっしゃーん
………決して真ん中にボールがいったワケじゃなかった。どちらかと言えば端のほう。
それでもピンは跳ね狂って結果ストライクになっちまったワケで……
「わぁ、70キロだってー。サツキおっせーなー。ダルビ○シュは150キロでてたぞー。昨日テレビでみたー。」
嬉しそうなタマキ。
……いや、それは種目ちげーから。
あ、マズい。マサハルの目が怖い。
「たはは……。これは…やりすぎ?」
マサハルはニコッと笑った。
あ、怖い。
その後は三ゲームひたすらマサハル指導員のもと力のセーブの調整にあてられたのは言うまでもない。
ゲーセン。ゲームセンターの略らしい。ここは天国だった。
パンチングマシーン以外なら力を入れすぎなければ何をしてもいい。と言われてオレもタマキと一緒に遊び回った。
ただ、最後はマサハルが目を離してる時にエアホッケーで熱中しすぎてやたら多くの観客を集めた挙げ句鬼の形相のマサハルに連れていかれたんだけど。
「はぁ。難しいなぁ~普通の生活は。んでもゲーセンは楽しかったなぁ~」
「んだよぉ。オレもっとゲーセンにいたかったぞー。」
「お黙りッ!!」
びくってした。してなんでオネェ入ったの?
「体感系とかならまだ凄い人で通るけど…これからはホッケーも禁止ね。あとタマキイライラして格闘ゲームのスティック折ったでしょ。だからそれも禁止。」
あ、やべ。どうしようサツキ。
落ち着け。ばれないように離れるぞ!
なんてやり取りもお見通しだったらしい。さすがマサハル教官。
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