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「はぁっ!!」    カッ    マサハルの剣を受ける。   カッカッカッカッ      攻め手は緩まない。      これは…オレが長モノに慣れてないって事を差し引いてもマサハルはかなりの実力だ。      並みの人間じゃあない。     そりゃあ殺し屋を2人引き取れる辺り普通の人間ではないんだろうけど。      こっちの実力を見切っているんだろう。    マサハルの剣はオレより遅いがそれでもオレに反撃させないほど間髪置かない連撃が続く。      「………ッ!!なら!」     シュッ      大きく横に跳ぶ。      カタン    木刀が地面を叩く。      マサハルにはオレが消えたように見えたのか一瞬動きが止まった。      「凄いな。横に跳ぼうとする仕草なんかなかったのに―――」      素直に驚いているマサハル。    「カラダの小さなバネ上手く使えばできるようになるって。でかい筋肉使うだけじゃすぐに見切られちゃうしね。」      壁を蹴ってマサハルに飛び掛かる。      バキャッ      受けとめたマサハルの木刀が折れた。      「ははは……ウソ。太刀筋が見えなかった。」      「いや、だから今は振るう前のでかい筋肉の動き見てかわさないと。又は同じくらいの速度の一撃じゃないと今のは受けられないよ?」      呆、とした表情のマサハル。    「おぉーい。オレもやるぞー。」    木刀をぶんぶん振ってタマキがわめいてる。      「よっしゃ。かかってこいよ。しばらくだな。手合わせなんて。」      シュッ  カキィッ      カッ カツッ カンッ        まずは感触を確かめるように。そもそもタマキは銃を使うからあんまり得意ではないんだろう。        しかし体術は共に毎日仕込まれてきた。次第に動きがエスカレートする。      速くなる。速くなる。いいぞ。もっと。もっとだ。     限界なんてない―――もっと。もっと。もっと。もっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっと――――!!!     もう剣術の動きですらない。手や足も出てる。殺さなければなんだっていい。タマキもそれはわかっている。だって目が違う。    ゲーセンの時だってドリンクバー見た時だってこんな楽しそうな目はしてなかった―――!
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