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「―――――ツキ――!タマキ!!」      マサハルの声で正気に戻った。      はぁ―はぁ―はぁ―はぁ―      お互いに呼吸が荒い。      「あれぇー?今、何時だぁ?」    息を切らしながらタマキがたずねる。血走った目はおさまっていた。      「ずいぶん―長く―やってた気がするなー。」     「もう7時だよ。一時間はやってたね。まったく、どんな体してるのさ君たちは。あんな動きで一時間打ち合い続けるなんて。」      「いや、でもだいたいいつもこんな感じだぞ?」      「だなー。いつもモモかアコが止めるまでだもんなー。」      今日何回目かのマサハルの呆れた顔。      「わかったよ。ここは好きな時に使っていいからお願いだから普段はそんな動き見せないでね。…はぁ。ある程度は覚悟してたけど。まるっきり違う生き物じゃないか。」        おっ、暴れられる場所確保。これならイライラしても生きていけそう、かな。       「ハラ減ったぁー。マサハル帰ろうぜー。」      汗べったべたで歩きだす。    「いやいやそのままじゃ車に乗せられないよ!奥にシャワーあるから浴びてきて!その間に着替えとってくるから!」      まぁマサハルの反応は当然だ。9歳の時の初仕事の後血塗れでモモの車に乗ろうとしてしばかれた挙げ句走って帰らされた記憶がある。      ザーッ        シャワーを浴びる。      スゲー気持ちいい。      「あぁー、動いたなぁー。しっかしサツキすげぇ顔だったぞー?マジで殺されっかと思った。」      「むっ、それを言ったらお前の目だってかなりやばかったって。やっぱ定期的にやらないとどんどんストレスたまってくなぁ。痛感したよ。久々にすっきりした気がするもん。」      シャワーを浴びおわり、マサハルが持ってきた服に着替えて車に乗り込んだ。      
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