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今日、6月23日は絶好の修学旅行日和だった。
早朝6時半。横〇駅に佐倉ヶ丘中学校の3年生100雛人と、担任の教師、校長を含めた7人が駅の大きな目印となっている時計の下に集まっていた。
生徒は一部を除いて皆楽しそうにおしゃべりをしている。
パン!
大きな手を叩く音がした。
全員が音のした方へ振り向くと、そこには3年生の学級担任である西崎 美希子がいた。
西崎はにっこりと笑って口を開いた。
「皆さーん 今から、京〇、〇良へ向かいます! 先生のあとにしっかりついて来て下さいね」
「はーーーーい!!」
みんながぞろぞろと列になって歩いていく。
列の一番後ろにいた、生徒会長の太田 亜歌里<女子11番>が立ち止まった。
亜歌里は丸く大きな目を細め、新幹線の看板を見た。そして前にいた乙宮 沙羅<女子13番>に話し掛けた。
少し茶色がかった長い髪が揺れ、沙羅は亜歌里の方へ向いた。
「どうしたの?亜歌里」
亜歌里が看板を見ながら言った。
「ねぇ… こっち京〇、〇良方面じゃなくない?」
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