my DEAR XX

呑まない？あたしと。

「別れるのはいいけどさ、きれいに別れなよ？」

…なんて、自分こそ、って感じだけど。

「あー！慰謝料もらいたいくらいだよ！」
マユミが冗談ぽく言って、あたしたちはバカみたいに笑った。

「河岸変える？」
マユミもあたしも一つところにずっと居れないタイプ。
別の店に行くことになったあたしたちは、さっきの店員に会計を頼んだ。

「トイレ行ってくるわ。」
マユミが少しよろけながらトイレに席を立った。