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『 』
声も出ぬまま口元を動かして
高杉は動かなくなった。
「高杉…?」
青白い肌
スッと通った鼻筋
薄い唇
切れ長の瞳
全てを、俺が壊した。
護りたいと、護ると誓った俺が
俺自身が
高杉を、壊した。
「あ…ぁ…あ゛ぁあ!!!」
汗が全身を伝う。
高杉についた血に触れて手が赤く染まる。
声が枯れていく。
俺の、愛は、
間違っていた?
愛したかった、だけなのに。
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